EAIコラム第07回 EAIツールの導入方法論って・・・・?

こんにちわ。マジックソフトウェア・ジャパンの坂井です。今回も私のコラムにおいで頂き有難う御座います。今回はパッケージソフトの導入時によく言われる「導入方法論(Methodology)」に付いて一寸触れさせて頂きます。
でも、「『EAIツールで導入方法論?』ってあるの?」なんて思われている方も多いと思います。EAIツールの導入・構築時には複数のSIベンダーやお客様皆様が一緒に作業を行ってシステム連携を実現する事となります。そのため、短期間・安価で失敗しないプロジェクトとするために導入方法論が必要となります。

EAIツールの導入方法論の概要
EAIツールはご存知の様にプログラムを組むことなくシステム連携を示現するツールです。そのため、EAIツールの持つ機能の理解や各ステップ毎の成果物などを事前に理解して、プロジェクト管理を行い、スムーズに構築プロジェクトを進める事が重要となります。以下にマジックソフトウェア・ジャパンでの超高速開発リアルタイムEAI「Magic xpi」での導入法論概要を示します。
sakai7-1
上記の様にEAI導入のためには、事前準備フェーズから最終確認のUATフェーズまで順を追って行う作業内容と成果物などの確認を取り決めています。

「事前準備フェーズ」
この段階では、以下の作業をお客様主導で行う必要が有りますが、全体プロジェクトの中では最重要なフェーズと言えます。
1)    現状課題の整理
短期的視点でのEAI機能の把握と目標の明確化
①    何が問題で、どの業務をシステム連携したい
②    何時迄に実現する
③    その時の効果
2)    全体システムの最適化・方向性
中長期視点でのEAI全般に要求される機能の把握とEAIで処理する関連データの把握
①    自社内システムのライフサイクル把握
②    リニューアル計画の方向性(パッケージ化、クラウド化など)
③    今後の各種経営管理方法(企業内統合DWH構築やIoT構築などの可能性)
④    勤務環境変化(モバイル化、在宅勤務など)
3)    EAIツールの選定
①    各社EAI機能の把握
②    初期導入コスト、プロジェクト費
③    保守運用費算出比較(ライセンス保守料、HW保守費、OS保守費など)
④    サポート体制
⑤    技術習得の容易性、作成フローの流用性

現在、システム連携やシステム統合化などを思い描かれてお客様は、ラフスケッチでも以下の様な絵を書いて頂く事により、システム連携の必要性と環境変化に追従出来るEAI製品を選定する必要があり、機能連携やデータ連携のイメージも掴み易くなると思います。
sakai7-2上記図では、短期的には「営業支援システム」と見積管理・販売管理システムとシステム連携を行う計画ですが、近々に営業系システム全体の見直しと勤怠・給与システム、購買管理システムのクラウド化が計画されており、且つ、生産管理システムの見直しとIoTを用いた製造現場の見える化が計画されている事が分かります。そのため、インタフェースの形態は不明ながら、求められるEAIツールの要件は、
1)    クラウド型パッケージ製品とのインタフェースが取りやすい事
2)    IoT導入に向けたMQTTプロトコルに対応可能である事
3)    IoT、引当・出荷依頼、入庫処理業務でリアルタイム性が必要である事
などが推察できる事となります。
場合によっては、上記の様なイメージ図をEAIベンダーに提示して、将来的実現方法まで含めて、提案してもらう方法も効果的と思います。
また、EAIツール選定では、各社で無償ハンズオンセミナーや体験版・評価版の無料ダウンロードサービスを行っています。その機会を利用して使い勝手や特徴を把握頂く事が可能です。各社で持つEAIの機能に関しては、アダプターやコンポーネントの機能一覧表を提示できる様に準備されていますので、資料要求する事により把握する事が可能です。EAIツール選定ではPoint to Pointで選定してしまうと、将来的に二重、三重の投資になりかねないので、将来的な観点も見据えて選定する事が重要となります。

「要件定義フェーズ」
さて、選定作業が終了したことにより、実際の導入・構築プロジェクトのスタートとなります。このフェーズの最終的目的は、プロジェクト期間中に実現するシステム連携や業務連携の要件定義書を作成する事となります。通常、お客様は初めてのEAIツールでの構築となりますから、どの様な要件を纏め上げるのか事前に知っておく必要があります。また、本ステージの最後では、作成された要件定義書の内容に対して妥当性が有り目的を達成できる域の成果物であるかのジャッジメントが必要となります。
導入方法論とは直接関係ありませんが超高速リアルタイムEAI「Magic xpi」は各接続システムとネーティブに接続されています。後述する「N社会議」開催前までには、実際に超高速リアルタイムEAI「Magic xpi」と接続テストを行い、インタフェースの環境構成情報をMagic xpiに再構成される事をお勧めします。今現状の構成情報でインタフェースを再設定しますので、「N社会議」がスムーズに進捗します。

1)    プロジェクトキックオフ式(1時間程度)
EAI導入プロジェクトは複数のSI企業の共同作業により目標達成が可能です。そのため、お客様主導でのプロジェクトキックオフ式の開催をお願いします。プロジェクトキックオフ式終盤では、関連会社間の各担当者のコミュニケーションを良くする意味でも、会費制などによる懇親会開催も効果的と思います。キックオフ式では以下の項目を行う事により意思と目的の統一を図ります。

【キックオフ式の式次第】
①    開式挨拶(できれば経営メンバー、情報システム関連長など)
②    プロジェクト概要説明(お客様プロジェクトマネージャなどより)
③    関係会社挨拶とプロジェクトへ対する決意表明(各関係会社代表者)
④    懇親会(なるべく開催した方が良い)

2)    システム連携・業務連携詳細説明
お客様より業務関連図などを用いて、実現したいシステム連携・業務連携内容の詳細説明を行います。合わせて、注意点や特筆すべき要望事項なども纏めて説明します。終盤では、関係各社からの質問時間を取る事を忘れないで下さい。

3)    関係N社会議
お客様からの説明を受けての実際の技術要件の打合せとなります。会議の招集はお客様が主体となり行う必要があります。お客様が主体して会議進行が出来ない場合は、EAIベンダーへ委ねる事となります。しかし、システムや機能提供ベンダーのコントロールはEAIベンダーでは契約的(発注元はお客様です)に行う事ができませんので、進捗管理・課題管理を確実に行い、各関係会社の管理監督を行う必要があります。
ここでは以下の各システム毎に技術的要件の確認、調整を行い、要件定義書作成の材料とします。
①    EAI構築基礎環境、運用法(お客様と検討)
②    連携要件
③    制限事項
④    各連携処理(フロー毎)
・トリガー内容の確認、処理方法
・連携元インタフェースの確認
・連携先インタフェースの確認
・項目間連携の仕様確認
・エラー処理
・リカバリー処理
・制限事項
・その他

4)    要件定義書作成【成果物】
関係N社会議を受けて要件定義書に纏め上げます。なお、要件定義書をお客様が作成する事で、プロジェクト全体コストを下げる方法もあります。

5)    要件定義書レビュー(お客様参加必須)
作成された要件定義書の説明をお客様向けに行います。お客様ではフローの妥当性と例外処理、制限事項、残課題の有無などの確認を行う必要があります。

6)    要件定義書承認
作成された要件定義書が妥当性あるものである事の承認を行います。妥当性がない場合には、改作・改修を行います。漏れ、齟齬があると以降のフェーズで思いもよらぬシステム連携になりかねません。

「設計・構築フェーズ」
超高速リアルタイムEAI「Magic xpi」の場合はコンポーネント(機能アイコン)を貼付ける事により機能を実現します。そのため、設計と構築が同時に行われます。また、重複となりますが、超高速リアルタイムEAI「Magic xpi」は各システムとネーティブに接続されているので、各接続システムと実際に接続して最新のインタフェース環境を構成する必要があります。
本フェーズでのお客様作業は、EAIベンダーにフロー作成を依頼している場合は、進捗・課題管理とテストデータの作成だけとなります。本フェーズの作業内容は以下の通りとなります。
1)    ビジネスプロセス作成【成果物】
2)    システム関連作成【成果物】
3)    フロー概要設計(簡易なフローの場合は、省略)【成果物】
4)    フロー概要設計レビュー(簡易なフローの場合は省略)
5)    フロー作成【成果物】
6)    テストデータ作成(お客様作業もしくは接続システムからのデータ用意)

「テストフェーズ」
本フェーズでのお客作業は、EAIベンダーにフロー作成を依頼されている場合は、進捗・課題管理とUAT内容決定とUATテストデータ作成となります。本フェーズでの作業内容は以下の通りとなります。
1)    単体テスト
2)    結合テスト
3)    例外テスト
4)    テスト結果【成果物】レビュー(お客様承認必要)
5)    UAT内容、テストデータ用意(お客様作業)

「UATフェーズ」
本フェーズの作業は、お客様主体となる作業です。実際に利用される業務部門と一緒になってテスト及び結果の確認を行う必要があります。本フェーズでの作業内容は以下の通りとなります。
1)    UAT実施(お客様)
2)    UAT課題対応(お客様・EAIベンダー)
3)    フローチューニング(EAIベンダー)
4)    UAT実施結果【成果物】(お客様)
5)    移行判定(お客様)
6)    本番適用リリース(お客様・EAIベンダー)

以上の作業ステップを順に行う事により、EAIツールでのシステム連携が実現する事となります。
ここまで読んで頂き、中には「プログラム開発とほとんど変わらない❢」とか「結構めんどくさい❢」と思われた方も多いと思います。しかし、各機能はコンポーネント化されており、各種アダプターが事前に用意されているため、以下の準備や作業の必要がなく、何か思いと違う動きをした場合は、コンポーネントやアダプターを再設定するだけでテスト実行が可能となります。そのため、プログラムによる開発より高速で実現でき、保守メンテナンス性に優れているといえます。
【EAIツール利用によりプログラム開発から不要となる作業】
・各接続システムとのHWインタフェース、プログラムインタフェース調査
・プログラム開発でのインタフェース開発
・目的とされる機能の開発(文字変換、データの並び替え、データ抽出演算・・)
また、上記事項を実際に開発する場合は、.NET、JAVA、XMLやVBなどの言語を駆使する必要も出てまいります。また、スクラッチ開発を行った場合は、プログラミング方法などにより、パフォーマンスなどの問題も発生する事が多々あり、チューニング作業などにも多くの時間を費やする事が予想されます。
超高速リアルタイムEAI「Magic xpi」の場合は、多重制御や500種類以上の機能を有しており、ハイパフォーマンスなシステム連携を確実に構築できると思っております。

さて、今回のコラムも長くなってしまい、そろそろお疲れの事と思います。最後に、図「現状と今後のシステム状況」に記載された要件に対する超高速リアルタイムEAI「Magic xpi」での提案では、
1)    Magic xpi Integration Server Basic Edition(5スレド)
2)    開発期間は5人日
※将来的にスレッドの買足しで対応
などの提案になります。

今回も最後までご覧頂き、有難う御座いました。超高速リアルタイムEAI「Magic xpi」に興味をお持ちになられた方は是非、以下の公式ホームページを参照頂き、体験版ダウンロードや無料ハンズオンセミナーにお進み頂ければ幸いです。
http://www.eai-xpi.com/gaiyo/detail/

誠に有難う御座いました。

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